Matera(マテーラ)
その旅行がなかったらイタリアに興味なんてなかったし、
イタリアに住もうと思っていなかったはず。
昨年2月のブログもよかったらみてください♪
マテーラといえば、Sassi(サッシ=洞窟・岩窟住居)の町として
知られています。8世紀ごろ、イスラム勢力の迫害から逃れた
キリスト教の修道士が渓谷の絶壁にある洞窟に移り住んだのが
洞窟住居の始めと言われています。
100以上の洞窟の聖堂(フレスコ画の壁面)が修道士によって作られ、
その後、聖堂のまわりに農民が移り住んできたとのことです。
16世紀頃から、住民は洞窟に箱型の住居を建て増して現在のような
旧市街・サッシ地区の町並みの基礎ができたといわれています。
家の構造上、家畜小屋と繋がっていたり、水道、電気など設備が
整っていないなど衛生面などでも問題があり、
徐々に人々が離れていき、裕福な人々は高台に移り住み新市街の
整備が進み、一方貧しい人々はそのままサッシ地区に残り、
貧富の差が激しくなっていきました。
さらに、カルロ レーヴィが「キリストはエボリにて止りぬ」という小説で、
マテーラの実態をイタリア中に知らしめることで拍車がかかり、
政府から1950年代から60年代にかけてサッシ地区の住民が
郊外へ強制移住させられます。
そして、サッシ地区は無人化・廃墟同然となっていきます。。
(マテーラの市民からさえ、廃墟同然のこの地区は
「マテーラの恥」とまで言われていたと・・・聞きました)
その後、政府が文化遺産の保護に乗り出し、1993年には
世界遺産に登録され、めまぐるしく開発が進められています。
又、キリストの受難を描いた映画、メルギブソンの作品
「The passion」”パッション” のシーンがここマテーラでも
撮影されました。
私が始めてマテーラに行ったのは、12 or 13年前。
その時は、ぱらぱらと人が住んでいる住居もあったようですが、
鄙びたBARがあるくらいで、昼間でも危険な雰囲気が漂っていて、
夜歩くのはもってのほかという雰囲気でした。
その後、イタリアに住み始めてからマテーラに何回か来ましたが、
来るたびに思うのは、進化しているってこと。
だんだん綺麗に整備されていっているというのが感想です。
今では、過去のブログにも書いたように、市の誘致・協力も手伝って
この旧市街に家を購入する人や、洞窟住居を綺麗に改装したホテル、
B&B、レストランなどのビジネスも増えてきています。
日本からの観光客も増えいているようです。
次回もマテーラの話題が続きます・・。
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