Siena(シエナ):パリオ
シエナといえば、パリオ!毎年7月2日と8月16日に
カンポ広場で行なわれる競馬のことです。
コントラーダといわれる自治組織対抗のレース。
中世から脈々と続くコントラーダは、シエナ市街を
17分していて、パリオに参加できるのはそのうちの
10だけです。10のうち7つは、前年出場できなかった
コントラーダで、残りの3つは抽選で選ばれます。
各コントラーダはワシ、毛虫、カタツムリ、フクロウ、竜、
キリン、ヤマアラシ、一角獣、雌オオカミ、貝殻、ガチョウ、
波、ヒョウ、森、亀、塔、山羊 といったような、それぞれの
名で呼ばれ、そのシンボルを旗印にしています。
(不謹慎ですが、微妙に可愛くない動物の柄も多々あり・・)
運び込まれて、石畳の上に敷き詰められます。(一番上の
写真から分かるように、通常はこのような石畳の広場です。)
土が敷き詰められたパリオ間近!という雰囲気の広場を
訪れるのもなかなか感慨深いものです。え?私だけ?笑
パリオはただのお祭りではなく、セネーゼ(シエナ市民)
にとっては、この年2回のパリオのために一年があると
いってもいいほどの、地域に密着した熱狂的な祭りです。
時期が近づくとその話題でもちきり。
レースが始まる前にこのように旗振り隊の行進や、フラッ
グショーがあります。レース自体は、馬が一列に並んで
(この馬が一列に並ぶまでが長いのです)、スタートが切ら
れてから、広場を3周というたった1分半の間のことですが、
観戦しようとやってくる人で、ぐちゃぐちゃになります。
人!人!人!
広場内も観戦客でもみくちゃになりながら何時間もその
スタートを待ちます。(びっしりと埋まっている観戦客の数
・・・すっごいでしょ!?)
私は幸い、「バルコニーから観戦(ラッキー!☆)」と
いうチャンスに恵まれたのですが、座って観戦していても、
暑さや人の熱気やいつスタートするのか?という状態の
中でクラクラしてきます。あまりの暑さと熱気と人ごみで
気を失って倒れてしまう人もいるほどです。広場の中心
部分で立って観戦している人達はさぞ大変でしょう。
私のセネーゼの友人達も大いに盛り上がり旗を振り回し
ていました。