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イタリアを楽しもう!

10日が経ちました

3月11日に東北地方を襲った大地震・津波から10日が
経ちました。
その間にも日本からいらっしゃる方々とお仕事でご一緒させて
頂いていますが、帰国の際にはフライト時刻が大幅に遅れたり
到着地が変更になったりと混乱があるようです。とにかく皆様
無事に帰国されたとの連絡を頂いており安心すると同時に、
日本での深刻な状況をいろいろ教えていただいています。

次々と明らかになる被害の大きさに悲しみと共にただうろたえ
ていましたが、毎日のようにお仕事関係で連絡を取り合って
いる方々や、ご無事の連絡をくださった方々から不安や、
混乱、多少の不便さはあるものの、大切な人を失った悲しみ
や、被災地の方々の大変さに比べたらなんともない、我々が
頑張らなくては!とおっしゃっていて、とても力強く、
こちらが反対に励まされています。

中には私の家族の無事を気遣ってくださったり、イタリアでの
情報が不足しているようなら何でも訊いてくださいと言ってく
ださったり皆様の優しさと思いやりにとても感謝しています。
私もできる範囲で被災地の方達に協力したいと思っています。

ところでイタリアでの報道だけを見ているとかなり偏った情報に
なっているような気がしてしかたがありません。
例えば・・
東京から避難するために南へ(関西のことのようです)大移動
が起こっていて、東京はがら~んとしていて誰もいないとか。
日本在住外国人は皆日本から帰国したとか。確かに大使館と
してもこのような状況で全員の安全を確認・確保していくこと
は難しいでしょうし自国へ戻るように勧めるのは当然なのかも
しれないと思います。でも・・
「Corriere della sera」という新聞の記事
(インターネット版を読みました)に掲載されていた
「東京に残っている最後のイタリア人の1人」というイタリア
人へのインタビューの記事には驚きました。
一体東京はどんなことになっているのか!?と思うような内容
で話が膨らんでいるような気が・・。
又、原発の事故で放射性物質が検出されたことに対して
日本中の食物が危険なような気さえします。
そんなこともあり、しばらく日本には行かないほうがいい!と
言ってくる人もいます。

イタリアは1986年4月26日のチェルノブイリ原子力発電
所事故の翌年に国民投票で原発が全面停止となり、原子力発
電所がありません。しかしながら電力を近隣諸国に頼ってい
るため電気代も高く、また供給状態が不安定であることなどか
ら、まさに数ヶ月以内に国民投票が実施され原発の建設再開を
行うか否かが問われることになっています。
したがってイタリア人にとっても関心がある事柄であることは
間違いありません。

話は変わりますが、今回の震災で日本の素晴らしさについても
報道されています。
防災訓練が学校でも徹底されている成果、混乱の中でも冷静に
行動できること、他人を思い遣ること、助け合い、前向きさ 等
こんな素晴らしい国民は他にないと高く賞賛されています。
日本なら必ず立ち直れる!と信じています。

救出された方達のニュースや悲しいニュースに涙なくしては見
ていられません。
原子力発電所での危険な作業についている方々、自衛隊、消防
庁の自らの危険を顧みず活動をされている方々の決死の行動に
は頭が下がる思いです。そのご家族の方達もさぞ心配であろう
と思います。

ところで、今日は80歳の女性と16歳のお孫さんが救出され
たという明るいニュースがありました。

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