メーカー訪問第32回 木樽製造工場(ピエモンテ)

ワインの醸造に興味がない方には全く面白くない内容だと思う
のですが、ワインの熟成に使用される樽の工場を見てきました
、前から見たかったのでとても嬉しく興奮気味です。

樽には色々なサイズがありますが、225ℓのものをバリックと
呼びます。大きいものだと4000とか6000ℓのものも。
樽には樫材が使われますが、大きく分けてアメリカンオークと
フレンチオークがあり、後者の方が品質がよく、またノコギリ
で切断するのではなく柾目取り(輪切りにした木の芯に向かっ
て直角に板取をする)で割っていくため値段も高くなります。

樽はワインを熟成させるのにとても重要です。
- ワインに凝縮感、熟成感を与える
- 香り、フレーバー、色などを添加させる
といった効果があります。
使用する樽のサイズや、樽の年度、トーストの度合いなどに
よって効果は変化するのでその選択も非常に重要です。

製造現場を見せてもらいました。
これはバリックを組み立てているところ。
材料の木版を円状に組んで樽を作っていきます。
その精密さと手際のよさに見とれてしまいました。
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先にちらっと触れた「トースト」という言葉ですが、樽の内側
をトーストする(焦がす)作業を行います。その度合いに
よってワインの熟成中に取り込まれるタンニンや香りなどが
変化するのでこれもとても重要な作業です。
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トーストが終わったばかりのバリックの香りをかがせていただき
ました。焦げ臭さは全くなく、まるで焼きたてのパンの香りを
かいでいるような優しい香りでした。もし焦げ臭かったら、
ワインも台無しになってしまいます!
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大樽の作業現場も見せてもらいましたが、木版を円状に
組んでいくというのは同じなのですが、なんせこんなに大きい
ので数人がかりで作業をしていました。
写真は↓ 円状に組み立てた樽を違う場所に運ぶところです。
c0077533_18442622.jpg

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組みあがった樽は上下の蓋をしますが、これも金属の釘を
使うことはできないので、木版を組んで蓋を作ります。

工場の敷地内には材料である木材が積み上げて置いてあり
屋外で放置しておいたら雨、雪、霜など問題ではないのかと
たずねたところ、なんとその雨・雪などが重要で、強い
タンニンを洗い流してくれるそうです。約3年はこのまま
屋外においておくそうです。

まだまだ書き出したらきりがないのですが・・
美味しいワインを造るにはさまざまなことに
気を配らなくてはいけないことを実感しました。

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Commented by happydesigncafe at 2009-11-24 21:46
こんばんは〜
樽にも、美味しいワインを作るための重要な役割があるのですね〜、まず3年も屋外に置かれてキレイにされるんですね〜!
やっぱり美味しいものっていうのは、時間をかけてあげないとできないんですね〜って思いました
あと、こうゆう職人技をじかに見るって本当に目にも心にもいいですね〜うらやましいです

過去のメーカー訪問も興味深くすべて見ました〜
ミツバチやら、小さなレモンチェッロやさんやら、水牛やら、美味しそう〜☆

infoitaliaさん、素敵なお仕事されてますね♪
Commented by fleur_blanche at 2009-11-25 20:47
樽って大事ですよね。アメリカンオークとフレンチオークの違いもワインの先生に教えてもらいましたが、これだけの行程を経て作られていたのですね。画像で見ることができて嬉しいです。
ワインはホントに奥が深いですね。
Commented by sfarina at 2009-11-25 23:50
酒は飲めないですが(残念!)
infoitaliaさんの分かりやすい説明もあって
面白く見させていただきました。
去年八丁味噌工場に行った時のでっかい樽を思い出しました。
お国違えど 昔からの食料の保存法っていうのは少し似てますねぇ。ただの保存するものと言うだけではない職人さんのこだわりのものですね。素敵なレポありがとうございます!
Commented by tammys04 at 2009-11-26 01:23
すごーい、初めて見ました~。めちゃ感激です♪
口だけでは説明してても、実際に見たことがなかったので、いつか見たいと思ってましたが、まさかこちらで拝見できるとは。
貴重な経験でしたね~。私もいつか間近で見たいな~。
Commented by がっちゃん at 2009-11-26 13:48 x
これはスゴイ。来日する酒造メーカー(ワインメーカーと言うべきですね)がみんな口をそろえたように、フレンチオークのバリック樽を自慢するんですけれど、実際ホントかなぁ~なんて思ってました。
いや、こうやって樽を作るところを見ると、実感わきますね。
日本酒だと杉の香りですけれど、正直樫の香りって良くわからないんですが、木の香りって本当に良いにおいですね。
Commented by emi at 2009-11-26 20:23 x
こんにちは~infoitaliaさん
ワインとは無関係の私には、こんな貴重なお写真を見れる機会は本当になく、こちらの記事を真剣に読ませて頂きました。
凄いですねーワインの樽ってこういう風に作られるんですね!
それにしても大きいですね!手間も時間もかかれて一個一個が丁寧に作られているのがとても伝わってきます。
Commented by infoitalia at 2009-11-29 19:35
kotoriさん、お返事遅れてごめんなさい。
またまたメーカー訪問してました、後日UP予定です。
ところでっ「過去のメーカー訪問」も見てくださったのですか?
しかも全部? 嬉!!ありがとうございます♪ 
何気なく口にしている食べ物がどうやって作られているのかが
わかるとさらにその製品に愛着が沸きますよね~。
水牛さんは本当に可愛くてカメラを向けると、みんなしっかり
カメラ目線なので、その愛くるしさに自然に笑みがこぼれて
しまいました。

Commented by infoitalia at 2009-11-29 19:47
fleur_blancheさん、お返事おくれてごめんなさい。
ほんと、樽って大事ですよね。樽も使い方に気を配らないと、
樽による影響でそのワイン本来の美味しさを失うこともあるので
注意が必要だそうです。バリックを使うのか大樽を使うのかも
作るワインによって変わってきますし、奥が深いです~。
Commented by infoitalia at 2009-11-29 20:19
sfarinaさん、お返事遅れてごめんなさい。
ワインの熟成の際には、大樽はバリックと違って中を削って綺麗
にすることで何年も使いまわしますが、八丁味噌の樽はどうなん
だろう?と思ってsfarinaさんの過去ブログを探したのですが、
どのカテゴリーに入ってますか?(怠け者でごめんなさい笑)
職人さんのこだわりはスゴイと思います、例えばこの樽にしても
昔からの職人技の伝統を守りつつ、常に新しい情報にアンテナを
張って改良していくことも必要だし、ワイン製造に精通していること
も必要だと思います。

Commented by infoitalia at 2009-11-29 20:27
tammyさん、お返事おくれてごめんなさい。
もう感動的でした。笑 ワイナリーで実際に樽を見ることは
あっても、製造はなかなか見ることができませんよね~前から
見たいと思っていたので今回実現できて興奮してしまいました笑。
Commented by infoitalia at 2009-11-29 20:38
がっちゃんさん、お返事遅れてごめんなさい。
あははっ、「来日するワインメーカーがフレンチオークのバリック樽を自慢」 確かに!
フレンチオークとアメリカンオークの違いも実際に木材を見せて
もらってその違いを確認しました。品質の良い製品を作るには
高品質の材料が必要ということですね。 木の香りって心が休まっ
て私も好きです。
Commented by infoitalia at 2009-11-29 20:48
emiさん、お返事おくれてごめんなさい。
真剣に読んでくださってありがとうございます。笑
私もこんな風に作られているとはしらなくて感動しました。
大きな樽は本当に大きくて(説明になってない?笑) 以前、
アルトアディジェ州のレストラン内に大樽を並べて個室を作って
いるところがあったのですが、私も自分の書斎とかを樽の中に
作りたいな~などと夢のような願望を持ってます。爆
無駄話はさておき、本当に一つ一つ丁寧に手作業でスゴイと
思いました、ところで工場内は組んだ樽をとめる大きな輪状の鋼
を打つ音だとか話し声が聞こえないくらいの騒音でしたよ~。
by infoitalia | 2009-11-24 19:05 | La visita(メーカー訪問) | Trackback | Comments(12)

通訳・コーディネートでイタリア中を飛び回ってます イタリアソムリエ協会ソムリエ/オリーブオイルソムリエ


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